2016/09/24

秋の虫のオーケストラ

どこへ行ってもついてくる
歩いていても 自転車に乗っていても 車に乗っていても
ついてくる
真っ暗闇の中の
秋の虫のオーケストラ
スズムシ マツムシ コオロギたちの音(ね)

寝室の窓から外の真っ暗闇を眺めるとき
夏から秋への空気を感じながら
すぐ近くで鳴いているよう

ベッドに入って眠りにつくまでの間
楽団は最高潮に達し とりわけ心地よい

夏の寝苦しい夜から開放され 秋に入る少しの間
窓を開けてちょうどよい気温で快眠できる
期間限定の醍醐味

なんだか今年は一気に寒くなってしまって
窓を閉めなければならなくて
その期間が短かったような・・・

秋が深まる前に
そんな心地のよい夜があと数日あるといいな





2016/09/21

秩父の野良猫の不妊治療手術を支援しよう!

先日9月6日の「うれしい来客」で紹介した
特定非営利活動法人・猫の味方ネットワークの戸田知子さんの
秩父の野良猫の不妊治療手術のためのプロジェクトを支援する
クラウドファンディングが行われています。

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まだ20日間残っています。
みんなの力が猫ちゃんたちを救います!!

2016/09/20

今の暮しの手帖と花森さんの本

フランスと比べて大きい音が流れているところが多い日本
そんな中 図書館は静かで落ち着く空間
秩父に戻ってきた当初からお世話になっている大好きな場所 市立図書館で
先日2冊の本を借りてきた


そのうち1冊は「暮しの手帖」80 2-3月号
最新号は窓口にあるとのことだったけど残っていた1冊を手にしたら
最新号よりもこれから読みたくなった
すると ちょうど新編集長 澤田康彦さんが手掛けた第一号だったようで
いきさつや自己紹介がされていて
なんだか一緒に出発のようでうれしくなった
 料理、手芸、服飾、暮らし、紀行、健康、コラム、読み物

いろいろな企画が上手に引き継がれていてすごいなと思った
商品テストは2007年まで続けられていたという
いまだに外部の広告を載せないというスタイルを貫いているのもすごい

母も愛読していたようで 先日の古い号を見せたら
懐かしそうに喜んでいた

そして「すてきなあなたに」を書いていたのは
大橋鎭子さんだったのだ
いつか単行本かポケット版でそろえられたらいいな



もう1冊は花森安治さんの「灯をともす言葉」

美について
この国について
私たちの暮しについて
造ること、売ること、買うことについて
装うことについて
ぼくの仕事、そしてジャーナリズムについて
戦争について

ソフト面でもハード面でもとても共感できることが多すぎて
おもしろくて うれしくて一気に読んでしまった

以下 花森さんのいくつかの言葉を引用



ぼくら このごろ すこしばかり
やさしい気持を なくしてしまったような気がする
ごくたまに きれいな青い冬の空が
みえることがある
それを しみじみと 美しいとおもって
みることをしなくなった
はだかの電線が ひゅうひゅうと鳴っている
その昔に もう かすかな春の気配を
きこうとしなくなった
早春の 道ばたに 名もしらぬ雑草が
ちいさな 青い芽を出している
それを しんじつ
いとおしいとおもって みることをしなくなった
まいにち じぶんの使う道具を
まるで 他人の目で みている
みがいてもやらない
ふきこんでもやらない
つくろってもやらない
こわれたら すぐ捨ててしまう
古くなったら さっさと捨ててしまう
見あきたら 新しいのに買いかえる
掃除機を買ってから なんだか
掃除が おろそかになった
冷蔵庫を買ってから どうやら
食べものを よく捨てるようになった
物を大切にする ということは
やさしいこころがないと できないことだった



大した過ちのないということ
ボクはこんな愚劣な話はないとおもいます。
大した過ちがないということは、つまり
なにもしなかったということなのです。
人間というものは、何かすれば、
成功するチャンスもあれば、
失敗するチャンスもある、
どこかに歩いて行こうという場合に、
大した過ちをしないということは、
踏み出さないということではないかと思います。
近頃は若い人まで、生きて行くのに、
大過なく生きて行こうとしている。
人生何十年生きられるものかわかりませんけれども、
過ちがなかったということだけを
誇りにして生きて行くことは、
軽蔑したいのです。



いちばん嫌いなのは、
すぐこわれて
ダメになるものである。
ふいたり、みがいたり、
洗ったりして、
何年も何十年も
大切に使い込んでゆくのが、
なんともいえず好きで、
そうして使いこんだ味が、
たまらないのだから、
すぐこわれたのでは、
まったくがっかりして、腹が立つ。
使い捨ての時代だ、などと
シタリ顔をしている連中をみると、
だから、心底から
ケイベツしてしまうのだ。



ものを知らぬひとは、
何と考えるかしらないが、
おしゃれは、本来ケチなものである。
ケチといって悪ければ、
ものを大切にすることである。



どんなに みじめな気持でいるときでも
つつましい おしゃれ心を失わないでいよう
かなしい明け暮れを過しているときこそ
きよらかな おしゃれ心に灯を点けよう
より良いもの、より美しいものを
求めるための切ないほどの工夫
それを私たちは、正しい意味の、
おしゃれだと言いたいのです
それこそ、私たちの
明日の世界を作る力だと言いたいのです



いかなる権力にも、
いかなる圧力にも、
いかなる金力にも屈しないで、
正しいとおもったことを
やりとげる、それには、
いささかの勇気が
要るというわけである。
そのいささかの勇気を、
いつも持ちつづけていたいと、
しみじみとおもうのである。



ぼくらの努力は
ほんの大海の一滴みたいなものかも知れぬが、
くたびれず、あきずに
やって行くうちには、
お互い成長して、
一人ずつが
自分でものを考えていくようになる。



暮しなんてものはなんだ、
少なくとも男にとっては、
もっとなにか大事なものがある、
なにかはわからんくせに、
なにかがあるような気がして
生きていたわけです。
あるいはあるように教えられてきた。
戦争に負けてみると、
実はなんにもなかったのです。
暮しを犠牲にしてまで守る、
戦うものはなんにもなかった。
それなのに大事な暮しを
八月十五日までは
とことん軽んじてきた、
あるいは軽んじさせられてきたのです。



戦争は恐ろしい。
なんでもない人たちを巻き込んで、
末は死までに追い込んでしまう。
戦争を反対しなくてはいけない。
君はそのことがわかるか・・・・・・。





2016/09/19

曇り空のお月見

今年も義母がススキをとってきてくれた
今年は庭のシュウメイギクと
 十五夜花(シオン)も一緒で華やかに

十五夜花は道端に「ご自由にどうぞ」と置いてあったのだそう
他の人ももらっていっていたようで
こういうことってとってもいいことよね(^^)
すごくうれしくなっちゃう

そういえばパリのアパートでは「ご自由にどうぞ」と古本をたまに置いてあったっけ


そして今年もおいしい「わたなべ菓子店」のまんまるな月見団子
あんこがいっぱいで大満足

お月様は残念ながら雲に隠れてきれいに見れなかったけど
うれしい十五夜花も加わって
よいお月見の夜となった





2016/09/15

中秋の名月 “Harvest Moon”

今宵は十五夜 中秋の名月

とっても大好きな曲
ニール・ヤング Neil Young の ハーベスト・ムーン Harvest Moon (1992)
永年連れ添ってきた妻への愛を謳ったとっても素敵な曲








今宵はきれいな月を眺めながらこの曲に酔いしれてみてはいかが
いつしか月明かりに照らされた麦畑に迷い込んでいるかもしれない





2016/09/08

夏の珍客

8月6日 パソコン部屋の壁に何者かを夫が発見

おもしろいものがいるというので呼ばれていくと・・・
まさかヤモリちゃんとはびっくり

外に逃がすために捕まえようとするも
家具の後に入ってしまい大苦戦

でもどうしてどうやってこの中に入ってきちゃったんだろう?
ありえるとしたら ベランダのガーデニングか洗濯物を干す時に少しだけ網戸も開けておいた間に入ってきてしまったのか?
はたまた天井にある何か(通気口なのかよくわからないもの)から入ってきてしまったのか?
いずれにしても家の中にいたら餌はないし生きていけないだろうにととても心配になり
少したっては出てきていないかな?とそ~っと見にいくもおらず

その後夏季休暇で家をあけている間大丈夫かな?と心配しつつも
通気口のようなところから逃げて行ってねと願いながら家を出た

そして休暇も終えた8月19日の朝
食器を洗っているとシンクの側面に何か灰色っぽい塊が
あれ汚れかな?と水をかけようとしたその瞬間に気づいた
捜索していたヤモリちゃんだったのだ
目が悪いのもあって気づくのが遅くてごめんね~と
急いでそこにあったタッパーを出勤前の夫に渡し捕まえて
逃がすことに成功!
身柄確保するときにちょっとだけしっぽが切れちゃってごめんね
でも自分の身を守るために自分でしっぽを切るんだよね
また生えてくるのはわかっていてもなんだかかわいそうで
本人はそんなことは気にせず
ベランダの壁を元気にスタスタとうれしそうに去っていった(^^)
いやあよかったよかった(^^)



その後 8月24日の朝
またいると夫が言うので 何かと思ったらヤモリちゃん
網戸の向こう側にいるのかと思ったら
え?こちら側?

も~う また入ってきちゃったの?と
また同じタッパーで捕獲し
無事逃がすこと成功!
今度はスムーズにいった(^^)
家を守ってくれているのはうれしいけれど 家の中にはもう入ってこないでね
かわいいヤモリちゃん
この後 ベランダの網戸の開閉時にはヤモリちゃんチェックが欠かせない(-_-)



ヤモリちゃん捕獲に大活躍したタッパーは実は夫のお弁当のサラダ用のもの
そういえばパリにいたときから家に入ってきてしまった虫を捕まえて外に逃がす用に
プリンの入っていたビンを常備させておいた
帰国してからはプリンの入っていたプラスチック製の入れ物
それと紙ね
だいたいがクモなのでそれで要は足りていた
それが今回は大物だったためタッパーが活躍したというわけだ


そう プリンなどの入れ物
フランスではビンが多く日本ではプラスチックが多い
その国々の風土 技術にあった環境によりよい方法でのゴミ処理をしているから
国によってパッケージの素材に違いが出てくるんだろうな
などとパリにいたときによく考えたりした

そんなことを思いながら
これ以上大きなタッパーを使うときがこないことを願った





2016/09/06

うれしい来客

8月10日 うれしい来客が
妹が保護した仔猫 “マロン”
早朝の愛犬の散歩中に 道の真ん中にうずくまっていたのだそう
病院に連れていってお顔も随分きれいになった
 ああ 久しぶりの足を踏まれるこの感触(^^)
猫ちゃん用にとっておく癖があるセロハンテープの芯にはあまり興味なし(-_-)
持参した猫じゃらしおもちゃには
さすがに夢中
ショセも遊んだ赤いリボンも気に入ったみたい
あっちに行ってはこっちに来ては
本気遊びに突入

しばらくすると 遊び疲れておやつを食べて眠くなっちゃったみたい

そしてやっぱりね そこには行くと思ってた(^^)
水まで届かなくて根っこにびっくりしたのかな

丸めたビニール袋は大のお気に入り
 食べちゃダメよ~
この後ドライフラワーを出してしまう
上半身を上下させて外を不思議そうに眺める姿はなんとも愛らしい
やっぱり寝ちゃった



そして 2度目のうれしい訪問
今度はお泊り
まだ赤ちゃんだもんね
ファルコンみたい
鳥の赤ちゃんの頭みたい


爆睡八変化

プヨプヨのピンクの肉球とピンクのお鼻
 完全にリラックス
気持ちいいんだよね~・・・わたしも(^^)
 このサイズがちょうどいいかなと用意しておいた小さな箱
期待通り気に入ってくれた
寝る子は育つ
まだちっちゃくてヒョコヒョコしているけど
かなりのやんちゃ君
また遊びに来てね♪



ロサンゼルスでは犬、猫、うさぎの売買を禁止しているそうで
素晴らしいと思った
日本もそうなるべきだよね

日本でも素晴らしい活動をしている人もたくさんいる
広島の殺処分ゼロにした中谷さん
パリにいた頃からずっと元気をもらっている たくさんの奉仕活動をしているくるねこ大和さん
動物救援組織のアニマルレフージュARK
秩父郡小鹿野町の猫の味方ネットワーク
など その他にも
常にたくさんの犬、猫の里親を募集しているサイトや里親会もいっぱいある

ペットショップやブリーダーから買うのではなく
保護された犬や猫をもらおうよ!

みんながそうすれば売買をする人もいなくなるはずだし
それが殺処分ゼロにつながるはず!