2009/05/21

Les Adieux de Manuel Legris マニュエル・ルグリ引退公演

 去る15日、パリ・オペラ座エトワールの、いや世界のバレエ界を代表するトップダンサー、
マニュエル・ルグリのアデュー(引退公演)に行ってきました!ルドルフ・ヌレエフ直系の最も偉大なダンサーだっただけに、感動もひとしおで、歴史の節目を感じました。オープニングには特別にパリ・オペラ座バレエ団員全員によるデフィレも組まれていて、もう感激でした。

 
    
  昨年7月に行われたカデール・ベラルビのアデューのときと同じように、カタログには特別にポスターがついていました。また、日本でも人気の高い彼とあって、日本からもたくさんのお客さんがみえていました。中には大きな花束を抱えたご婦人もちらほら。有終の美を飾る彼の最後の演目は、ジョン・クランコ振付けによるプーシキン/チャイコフスキーの「オネーギン/Onéguine」。え、「オネーギン」ってオペラでは?と思う方も多いかもしれませんが、やはりバレエでは珍しいようです。ドラマティックな古典的バレエで、ルグリならではのエレガントで完璧なダンスを目に焼きつけました(^^)。そして忘れてはならないのが最後のカーテンコール。舞台に向かって花束がいくつも投げ入れられ、会場全体から大きな拍手喝采が飛び交う中、紙吹雪が舞う舞う。オペラ座のメンバーたちも舞台に上がり彼に惜しみない拍手を贈っていたのがとっても感動的でした。わたしも腕が痛くなるほど手をたたき、“幕が下りても拍手や歓声が15分も鳴り止まないなんて彼だからこそ”、と漏らしていた近くのお客さんの言葉も印象的でした。今後はウィーン国立歌劇場バレエ団の芸術監督に就任されるそうですが、活躍が楽しみですね。

 そして、その夜はもうひとつうれしいことがありました。それは、なんと!憧れのアニエス・ルテステュ(パリ・オペラ座のトップバレリーナ、世界のプリマドンナ)と直接会えたこと。いつか・・・と夢みていたことだったし、思っていたとおりのとっても感じのよい人だったので、もううれしくてうれしくて!友だちに囲まれる中、わたしの話に耳を貸してくれて、サインもしてくれて、一緒に写真も撮ってくれて、もう夢心地。パリにいてほんとうによかった。5月15日はわたしにとって記念すべき日となりました(^^)。


 この日は、Reina I.のシルクタフタドレスを着て行きました。パンツと合わせてカジュアルにも着こなせます。胸元のレースと身頃についたバラのレースモチーフはどちらもアンティークレースを使用しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。