2013/08/19

Maison d'hôte l'Oustal

先日プレスでふとのぞいた Maison Romantique という雑誌に
なんと昨年の夏バカンスで訪れたブールジュで宿泊した
"Chambre d'hôte l'Oustal"が30ページにも渡って紹介されていた。
うれしくなって即購入、想い出にひたる(^^)。
お茶をいただいたサロンが懐かしい。
わたしもこんな構図で写真を撮ったっけ(2012年11月の日記参照)。




 

このメゾン・ドットは4室からなっていて、それぞれの部屋に女性の名前がついている。
4人の女性とは、ココ・シャネル、コレット女史、カミーユ・クローデル、リアーヌ・ド・プジー。
部屋ごとに内装も家具も違い、歴史上有名なこれらの女性たちの生活に
少しの間浸れるという趣向だ。


 この部屋はリアーヌ・ド・プジー(Liane de Pougy パリの有名な高級娼婦)。

 この部屋はカミーユ・クローデル(Camille Claudel)。


 私たちの泊まった部屋、コレット(Colette)。

 素敵なインテリアが心を落ち着かせてくれた。

ベリー地方の歴史的な町ブールジュの中心にある、
この19世紀末のベル・エポックの面影を残す美しい建物について、
オーナーのマダム・ソフィーが、2階へとつながる階段の踊り場で
丁寧に話してくれたのを想い出す。
雑誌にも同じように紹介されていた。

“この家との出会いは半ば偶然でした。2006年のことです。セコイアやスペインモミ、
ポルトガル産クロベに、クマシデやシナノキ等、大きな古い木々が生える庭の中で、まるで
ケーキの上のさくらんぼのように立っている、この邸宅に一目ぼれしてしまったのです。”

ロワール地方のソーミュール出身(シャネルも同じ出身)で修復関係の仕事を
していたというソフィーとジルのウスタル夫妻は、この洋館に人々を迎え入れ、
歴史にあふれたこの場所を甦らせようようという考えに魅了されてしまったそう。

門を開くと飛んで来る、名犬エリオットも登場!

またいつか行きたいな。
そう願っていよう。

 Oustal en Berry
7 rue Félix Chédin, 18000 Bourges

2013/08/11

signe au 14 juillet シーニュ フランス革命の日に

シーニュ、その後もう一度観に行ったんです(^^)。
 
もう一度マリー=アニエス・ジロで観たかったのと、
7月14日のフランス革命の無料の日の体験をしてみたかったので。

早く行かないと入れないかもしれないと思いつつも、朝から並ぶ気力はなく、
その上予定より遅い出発になり、到着したのは1時間半前。
既にものすごい行列が・・・。

 それでも思っていたよりもスムーズに進み、無料でこの席なら満足!
始まりにはブリジット・ルフェーブルが挨拶をし、国歌ラ・マルセイエーズの演奏がかかり、
皆で合唱。さすが愛国心のあるフランスだなぁと感心。
それと今季で退任のルフェーブルをもう一度生で見れたのはうれしかった。
最初にルフェーブルが紹介していたので会場で見ていたのは知っていたけど、
またもや舞台上で元気なカロリン・カールソンが見れてこれまたうれしかった。
 そしてもちろん、ジロで観れてよかった!
やはりシーニュでエトワールに任命されただけあり、はまり役なのだ!


2013/08/10

signe シーニュ

1ヶ月遅れのバレエのお話です。

カロリン・カールソンがフランス人画家オリビエ・ドゥブレの7枚の絵画にインスピレーションを得て、
ルネ・オーブリーの音楽とともに1997年にパリ・オペラ座に振付けた作品。
装置、衣装ともにオリビエ・ドゥブレ。


初見は2008年7月、
  カデール・ベラルビとマリー=アニエス・ジロのコンビで。
 
L'ESPRIT DU BLEU 青の精神
 美しすぎる2人のアダージョ

完全にその作品世界の虜になり、私の最も好きな作品のひとつとなった。
その後、DVDで繰り返し見ている。


MONTS DU GUILIN ギランの山々 

ため息が出てしまうほど綺麗な衣装、装置、ダンス、音楽。
もう全てが完璧なのだ。
このパートは30年代を思わせる衣装と流れるような展開から、
バスビー・バークレー振り付けの映画「流行の王様」(34) Fashions of 1934 を思い出させる。

 LES COULEURS DE MADURAI マデュレの色彩

この作品に夢中になってしまった理由のひとつ、
ダンス・音楽・装置の流麗な移り変わりと小気味よいテンポが
心地よくもあり、ドキドキの興奮でもあり。

 VICTOIRE DES SIGNES シーニュの勝利

最後の7番目の絵で、鳥肌は最高潮に。
この時は、カデさんのアデュー(引退公演)でもあったので、
余計に印象深く心に残っているのかもしれない。


 そして、今年の7月。
最初の SIGNE DU SOURIRE 微笑みの兆し のキャンバスがとても印象的で好き。

 今回は、我がルテステュと彼女の相手役としてお馴染みのステファン・ブリヨンの2人で。

 最初はピンと来ない感じがしたけれど、だんだんとこのコンビのシーニュが見えてきた。

 ジロの力強さはないけれど、ルテステュの女性らしさが
とても上手に出ていて、違った良さがあった。
また、表情もユニークで(本来の姿(^^)(実は面白い人なんです))、
コンテンポラリーならではの新鮮さも感じられた。



  SIGNE DU SOURIRE 微笑みの兆し

男性の艶が非常に巧く現れている。
振り付けにおけるカロリン・カールソンの、舞踏におけるベラルビの、
お互いが醸し出す官能性が結びついた結果かもしれない。

ブリヨンはベラルビと比べてしまうとどうしても、鋭さ、切れ、色気が足りない気がしてしまうけど、
ルテステュと組み始めてから初めてこの作品で男らしくかっこよく見えた。
今後も楽しみなひとりだ。
それにしてもカデさんははまり役だったなぁ。

バレエ・リュスの雰囲気漂う LOIRE DU MATIN 朝のロワール川

 導入部と、最後にリプライズされるコレグラフィーの鮮烈な抒情性。


10月に引退を控えるルテステュ・・・最後に彼女のシーニュを観れてよかった。
初演のマリー=クロード・ピエトラガラ、カデール・ベラルビでも観たかったな。。。

そしてカーテンコールでは、なんとカロリン・カールソンが登場!
70歳には見えない軽やかさ。

ブラボー!




2013/08/03

Bonnes vacances ! & 暑中お見舞い申し上げます。

フランスは10年ぶりの猛暑で参ってます。。。
今日は最高36℃。
 2003年の夏、ショセと一緒にトメット(タイル)の床に水撒きをしたのを思い出す。
 
よく、冷たいタイルの床に寝そべって涼をとっていたっけ。
 
たくさん飛んでいた夏 (^^)
 
いや~、あの時も暑かったなぁ~。
 
あの時は42℃までいったから今回は気温的にはましなのだろうけど、
今回は随分長くて参る。。。
夜はうまく寝れないし、昼もペースが狂うしで、
仕事が一番大変で・・・
しまっておいた扇風機を5年ぶりに出しました(-_-)

いつまで続くのかなー?
きちんと食べて乗り切りましょう!

毎年7月末辺りからのこの時期、フランスでは皆が Bonnes vacances ! で仕事を締めくくり
長いバカンスに入っていく。わたしは急ぎの仕事が盛りだくさんだというのに。。。
日本の皆さんもまだお仕事ですよね。夏バテに気をつけてがんばりましょう!