この6角形のレンズのフォルムと金色と少し光った水色の組み合わせ
そして華奢さが気に入って
強度の近視と乱視なので小さなレンズでないとクラクラしてしまうとのことで
ちょうどよいのもあった
フランス パリの Paris Miki で作ってもらってからもう11年くらいたつかな
随分使い込んで落としたりもしているので 剥がれていたり傷ができている
とても気に入っていて
6年ほど使った辺りから鼻あて部分がやわいためポキっと折れてしまってはそのたびに
夫に接着剤で直してもらっていた
その後帰国してからハンダ付けしてもらい
ああこれで安心 と思いきや
部屋の壁に激突し片方の耳かけ部分が曲がってしまった
鼻あて部分がやわいのもあるしさすがに新調しようかと思ったが
やはり気に入っているのでどうにか直して使っていた
でもこれでいいのかな?と内心思っていた
先日浦和でたまたま通りかかったところに Paris Miki があったので尋ねてみることにした
中へ入ると品のよいマダムが迎えてくれた
パリのお店で作ってもらったものだけど同じ型はあるか尋ねると
カウンター後の壁一面のパリ オペラの Paris Miki の大きな写真を指差して
このお店ですか?と驚いたように聞いてきた
まさにそのとおりでよく知っている景色で懐かしかった
そして奥にいたまた品のよいムッシューを呼んできてくれた
このお店にもう27年いるけど見たことはないとのこと
おそらくパリだけで展開されたモデルなのではないかと
もしなら修理に出して直すこともできるかもしれないと説明してくれたけど
金銭的には新調した方が安くあがりますかね?と聞くと
それはわからないけど
自分はアンティークの物が好きで 腕時計なども修理に出して長年使っているとのこと
これはすごく素敵なモデルだし もったいない
まったく同じ仕上がりは難しいけど修理に出して使い続けることも可能かもしれない
と説明してくれた
せっかくなので薦められた小さいレンズの新モデルの試着もしてみた
意外といい感じだったけど
結局2人はそちらを薦めてはこなかった
自分と同じように思う人がいた
くたびれて見た目もよくない眼鏡と思う人もいれば
それがとっても素敵と思う人もいる
人それぞれ大事なものってあるよね
まるで自分が褒められたような気分になり
うれしくて自慢したくなった
でもあいにくこれをかけて外出はできない
度が強すぎて普通に作るとクラクラしてしまうのであえて弱めに作ってあるから
1度パリでポストに大きな荷物を出しに行った時
疲労がたまっていたせいもあってか急坂だったからか フワフワしていた気がする
気に入ったものは永く大切にする
そうだったな わたし
浦和の Paris Miki のマダムとムッシューが気づかせてくれた
Paris の思い出の詰まった眼鏡
これからも大切にできる限り使い続けて 自分のアンティークにしていこう