2017/02/02

正しく平和な世界

先日 映画『十戒』を観た
観てみたいと思っていた作品で
思ったとおり感動した

パリにいた頃 ディズニー映画の『The Prince of Egypt (プリンス・オブ・エジプト)』を観ていたので
いろいろな場面でアニメのシーンと重なった

どちらも旧約聖書の出エジプト記を描いている

そして 大好きな『ナルニア国ものがたり』の「さいごの戦い」とも似ているのに気づいた
こちらも旧約聖書をベースにしている

そしてちょうど今朝 NHKBSのワールド・ニュースの後に
帰国してからよく観ている番組の一つ『映像の世紀』
「第10集 民族の悲劇果てしなく」をやっていた


強く思った

欲を持ちすぎた人間のせいで世界は混乱に陥り 争いが起き 犠牲者が出る

人は昔からそう学んでいるにもかかわらず
何度も過ちをくり返してきた

その起きてはならぬ過ちがまた起きはしないかと心配でならない



「さいごの戦い」のあとがきの中にこのような名文がある

人間としての正しいありかたと正しくないありかた

正しいありかたとは
自分が経験した事実を忘れないこと
理性をはたらかすこと
感情にまけないこと
よくばらないこと
希望をうしなわないこと
困難にたえて勇敢にたちむかうこと
あやまちをゆるすこと
持ちものをわかちあうこと
協力しあうこと
約束をまもること
など

これに対して正しくないありかたは
ウソをつくこと
いばること
やたらと怒ること
ねたむこと
なすべきことをしないこと
ほかの人の持ちものをほしがること
約束をわすれること
注意をおこたること
がつがつ食べること
仲間意識にとらわれて仲間以外の人のことをわすれること
心のそこでは悪いとわかっているのに悪いことを行うこと
信じてはいけないと思ってるのに信じてはならないものを信じること
など

そして
人間としての
正しいありかたは 自分にも他者にもよろこびをもたらし
正しくないありかたは 両方に苦しみをもたらす





物語では 最後には清い心を持つものが救われる
現実もそうなってほしいと多くの人が願っているに違いない
どうか正しい平和な世界になってほしい